【完】君ノート
Episode4*° 温もり
「花音ちゃん」
名前を呼ばれ、振り返る。
おばちゃんが玄関で、学校に行こうとしてる私に話しかけてきた。
声がでないため、首をかしげる。
〝どうしたの?〟って意味。
「最近、花音ちゃんの笑う顔が見れて、おばあちゃん嬉しいわ。
学校は楽しい?」
おばあちゃん。
私ね、諦めていた声を取り戻したいって思ってるんだ。
そして声が戻ったら、おばあちゃんに1番に伝えたい。