【完】君ノート





水びたしの女の子は、そんな言い合いの中ゆっくりと顔をあげる。





俺は、息をするのを忘れてしまっていた。





やわらかそうな長い髪。

華奢な体。

大きな目。





すごく可愛らしい女の子だった。







「あっ…!ごめん!!水かけて…」



状況を思いだして、

とりあえずこれはまずいと思い、謝ってみた。





彼女は困りはてたような顔をして、目を泳がせる。






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