【完】君ノート




だから嫌だった。



人は簡単に人を傷つける。


それだけじゃない。


花までも傷つける…。





すごく悲しかった。



あまりにも、踏みつけられたすずらんが

優くんに裏切られた私に似ていたから。




私の心は踏みつけられたように痛かった。




優くん…。


あのノートは私の世界を変えてくれた。

優くんの優しさに、私は救われた。




でも、偽りの優しさなら…いらないよ。





涙が溢れそうになる。





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