【完】君ノート





私はすずらんを手に取り、大切に優しく両手で包み込む。



ごめんね。

落としちゃって…ごめんね。






「なにこの子?シカトとか感じ悪っ!もう行こ!」




その女の人は、大きな声で私にそう言ってきた。


そして謝ることなく通学してる友達の人と行ってしまった。






周りの人からチラチラと視線を感じる。



あんなに大きな声で騒がれたら、無理もない。


でも、その視線すら怖い。


やっぱり人とは関わりたくない。



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