【完】君ノート




「花音…?」



しゃがみこんでうつむいてる私に、そんな声が届いた。



顔をあげると、そこにいたのは


優くん。






どうして?



友達と一緒にいたのに、この騒ぎに気づいて私のもとまで来てくれたの?




「どうしたんだよ?…泣いてるのか」





私にそっと手を差し伸べてくれる。



優くんの優しさ。





でも…それは全部、同情なんだよね?






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