【完】君ノート




そして私が走って来たのは、あの教室。



相変わらず薄暗いけど、私にはここがピッタリなのかもしれない。




教室の隅にあった花瓶のもとまで行き、枯れていたすずらんを見つめる。



手の中にあるすずらんも、もう元気はなかった。





「………っ」




1人になれた途端、一気に溜まってた涙が溢れ出す。


その場に泣き崩れ、机に顔を伏せて涙を流した。





やっぱり私は…1人ぼっちなんだ。




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