【完】君ノート
私は机に伏せていた顔をあげ、扉のところにいる優くんを見つめた。
「なんで逃げるんだよ!」
優くんは険しい顔をして、私のもとまで歩み寄ってきた。
そして、私のもとまで歩み寄ってきて伏せた目で見下ろす。
怖くて思わず目をつむった。
すると私の体は、ギュッと優しく包み込まれた。
「なんで泣いてるんだよ…。1人で抱えこむな…。俺を頼れよ…」
目を開けると…。
優くんに抱きしめらながら、そんなことを耳もとで囁かれていた。