【完】君ノート
Episode5*° 約束
【優 side】
季節は過ぎて、俺らは夏服に衣替えした。
そして、テスト期間まっただ中。
俺は図書室にきていた。
「…おい、優。何してんだ?」
この世のものとは思えないものを見たかのように、
俺を見てきた涼太はそんなことを言ってきた。
「何って…。本読んでる」
だから俺は本当のことを言ったまで。
「そんなの見れば分かるっつーの!
じゃなくて、なんで優がそんな難しそうな本読んでるんだよ!?
明日、絶対なんか起こるぞ!?」
バカな俺が本を読むのがそんなにおかしいことなのか、
涼太は身を乗り出して叫ぶ。
「ちょっ!ここ図書室だから静かに!」
そんなうるさい涼太に注意した。