【完】君ノート
Episode6*° 気づいた想い
テストも終わり、明日から夏休みになる。
まぁ俺のテストは散々だったがな。
てなわけで、今日は終業式だった。
さっきまで大掃除があって、
涼太やクラスの奴らと騒ぎすぎて俺はうなだれていた。
「あー。疲れたっ」
そんな言葉に花音はクスッと笑った。
「涼太がさー。
ホウキをかかげて俺に襲いかかろうとしてさ!
まじ逃げしちまったよ…」
俺の話を聞き、楽しそうにクシャと笑うと、ノートに何かを書き俺に見せてくる。
〔お疲れ様〕
こいつ…。
可愛いな。
「花音もお疲れ」
俺は花音の頭をぽんぽんっと撫でて、グゥーっと伸びをした。