王子様なら闘って
波野さんは、
黙ったままだ。


・・・長い沈黙。

それを破ったのは、
波野さんだった。


「どこを・・・。」


小さな、聞き漏らしそうなくらい
小さな声だった。


「どこを、直せば
いいですか・・・?」




< 7 / 8 >

この作品をシェア

pagetop