続・君と流れ星を。




高2の始まりは、そんな波乱の幕開けになった。

先生を見ていられる時間が増えたという喜びは、3人に笑われたせいでずいぶん遅れてやってきた。


「──ってことで、今から体育館で始業式があるけど、終わっても帰るなよ?ホームルームがあるんだから」


みんながそろって「えー」と不満の声を漏らす。


「俺だって好きでやってんじゃないんだから、さっさと始めてさっさと終わるぞ」


先生がそう言っても、まだざわつく教室だったけど、「戻ってくるのが1番遅かったやつは、無条件でクラス委員にする」という言葉と先生の不敵な笑みで静かになる。


その言葉を聞いて、私は密かに遅れてみようかなと思ってしまった。
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