続・君と流れ星を。




結局、クラス委員は宮田さんになって、私はかなりの自己嫌悪に陥っていた。

あの時、手、上げればよかった……。


ちょっとした過信と油断が招いたことだ。

先生だったら私がクラス委員になるようにしてくれるだろうって、根拠も無く思ってたもん。


ホームルームが終わってから、教卓のところで先生に話しかける宮田さんを見てため息をついた。


「紗奈、大丈夫?」


「ちーひーろー」


よしよしと頭を撫でてくれる千尋。


「大丈夫だって。部活でも会えるんだから」


そうなんだけど……私にとって、課題を集めて昼休みに先生の所に行くのはかなり特別なことだったんだ。
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