なんでもない日常とちょっと変わった友人
はじまり
暖かい陽射と心地よい布団の中は、なんでこんなにも二度寝したくなるんだろうと毎回思う。
思うのだけど、そんなこともしていられない私は布団からのそのそ這い出た。
大きな欠伸をしながらとろとろリビングへと向かうとニュース番組が流れていた。
「おはよ~」とお母さんに声をかけてテーブルにつくと台所にいたお母さんが返事をした。

「おはよう。
もう中学生なんだからシャキッとしなさいよ」

「だって~…私中学生になったばっかりだもん」

「だもん、じゃないでしょ
ほら、朝ごはんさっさと食べて」

「はぁい」

出ていたサラダをもしゃもしゃ食べているとジュウジュウとフライパンから音が聞こえてきた。
目玉焼きの音だ。

「お母さん牛乳~」

「自分で取りなさい」

「…じゃあいい」

「それってどうなのあんた」

そうは言いながらも私がそのままボーッとサラダを食べながらニュース番組を見ていると、お母さんは牛乳と共に焼けた食パンと目玉焼き、そしてヨーグルト持ってきてくれた。
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