なんでもない日常とちょっと変わった友人

柔らかそうにウェーブしていて、キラキラなブロンド。
生のブロンドってこんなに綺麗なんだと思いながらも一番綺麗なのは整った彼の顔だった。
彫りが深く、眉はキリッとしていて瞳は美しく吸い込まれそうな青に驚いていると、その彼は私を見るなり手を上げてにこりと笑った。
その瞬間、何故だか目がチカチカしたので思わず一瞬目を閉じてしまった。
イケメンって、輝いているの？

「崎原どうしたんだ？ほら挨拶」

「あっ！えっと、こんにちは！」

先生に言われていて気がついた私は反射でお辞儀をしてしまった。
我ながら何をやっているんだろうと思いながら顔をあげると彼もおずおずと挨拶を返してくれた。

「お辞儀とは崎原は真面目だなぁ」

「いやつい…で、誰なんですか？」

「あー今回の転校生がこの彼、ジャック・ウィリアムズ君だ」

「…えっ!転校生って外国人なんですか!?」

「そうだな、できればこれはまだ秘密にしておいて欲しいんだ」

「あっはい…でもなんで私に紹介したんですか？」