My sweet lover
「ご、ごめんなさい…」


いつまでこんな状態が続くんだろう。


朝日さんに会いたいのに。


でも、きっとまだありささんと付き合ってるんだよね?


社長には二人が別れるまで会うなって言われているし。


『由梨ちゃん、まだ僕のこと思ってくれてるかな?
それとも、もうどうでもよくなっちゃった?』


「そんな!私の気持ちは変わっていません。早く会いたいです」


会いたいし、話したいし、触れたい。


『そっか。それ聞いたら安心した。

僕を信じて、もう少しだけ待っててね。

今、必死に説得してるから。頑張るよ。僕も早く由梨ちゃんに会いたいから』


朝日さんの真剣な声色に、私は心から嬉しくなった。


「はい。信じて、待ってます」


その後、私達はたわいのない会話をして電話を切った。


朝日さんと話していたら、会いたくて会いたくてたまらなかった。


朝日さんの写真でもあったらよかったのに。


そうしたら、その写真を見て頑張れるのに。


しばらく会ってないから、顔を忘れてしまいそうだ。


優しくほほえんでくれる、あの綺麗な顔を早く見たいな。


私は朝日さんを恋しく思いながら、眠りについた。

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