My sweet lover
自分の部屋に戻ると、すぐにベッドに潜り込んだ。


私の心臓はドキドキが止まりそうにない。


目を閉じると、社長に抱きしめられた感触が蘇る。


どうして社長は、私の心をいちいち掻き回すの?




『キスしていい…?』



社長の甘くてせつない声が、頭の中でリピートしている。


きっと、社長はどうかしてたんだ。


いくら私が女らしくなくても、男女が同じベッドに横になってたら、そういう気分になってしまうものなんだと思う。


きっとそう。


ただ、それだけのこと。


それ以外、他に理由なんて何もないんだから……。



だから落ち着いて、私の心臓。




お願いだから、これ以上社長にドキドキしないで……。

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