My sweet lover
Lezioni2-意外な一面を見せられると
ひど過ぎる…。
いきなり残業だなんて。
今夜は観たいテレビ番組があったのに。
店内の片付けが終わって、次々に帰っていくスタッフを見ながらため息が漏れた。
「あれ? 由梨、帰らないの?」
すでに着替えを終えた沙希が、ロッカー室から出て来て言った。
「うん、残業頼まれて」
「ついてないねー。じゃあまた明日ね。お疲れ」
「お疲れ」
沙希は私に手を振って、従業員専用のドアを開けて出て行った。
「はぁ…」
残業って一体何をするのだろう。
みんながいなくなった店内と厨房の明かりを消して、トボトボと社長室へと向かう。
コンコンとノックをし、扉を開けた。
「失礼します」
中に入ると、机に足を放り投げて目を閉じる社長の姿が目に飛び込んで来た。
なに?この格好。
オーナーが見たらなんておっしゃるか。
「おう来たか」
仰け反ったまま、ゆっくり瞼を上げる社長。
「あ、あのう。残業って何ですか?」
恐る恐る尋ねてみれば、社長は長い脚をゆっくりと床に下ろした。
「残業とは、これだ」
いきなり残業だなんて。
今夜は観たいテレビ番組があったのに。
店内の片付けが終わって、次々に帰っていくスタッフを見ながらため息が漏れた。
「あれ? 由梨、帰らないの?」
すでに着替えを終えた沙希が、ロッカー室から出て来て言った。
「うん、残業頼まれて」
「ついてないねー。じゃあまた明日ね。お疲れ」
「お疲れ」
沙希は私に手を振って、従業員専用のドアを開けて出て行った。
「はぁ…」
残業って一体何をするのだろう。
みんながいなくなった店内と厨房の明かりを消して、トボトボと社長室へと向かう。
コンコンとノックをし、扉を開けた。
「失礼します」
中に入ると、机に足を放り投げて目を閉じる社長の姿が目に飛び込んで来た。
なに?この格好。
オーナーが見たらなんておっしゃるか。
「おう来たか」
仰け反ったまま、ゆっくり瞼を上げる社長。
「あ、あのう。残業って何ですか?」
恐る恐る尋ねてみれば、社長は長い脚をゆっくりと床に下ろした。
「残業とは、これだ」