My sweet lover
私達ホールスタッフの勤務時間は、基本10:00~22:00となっていて、その間で少し時間をズラして勤務する早番と遅番がある。
早番は開店前の準備から出社し、遅番はランチタイムのピーク時から閉店まで仕事に入るのだ。
今日もランチタイム・ディナータイム共にお客様でいっぱいだった。
ディナータイムには社長自らお店に出て来る事がたびたびあって、常連のお客様と会話をしたり、ワインの説明をしたりしてサービスの向上に努めている。
店内を動き回っていると、なぜか社長とよく目が合った。
以前は目が合っても一瞬でそらされていたのに、この頃は目を細めたり、口角を上げたりしてくれる。
こんなふうに社長に見ていてもらえることが、私はとても嬉しくて、心があたたかかった。
ラストオーダーも終わり最後のお客様が帰られると、私はクローズの看板を出しロッカー室へと向かった。
アルバイトの子達と一緒に、おしゃべりしながら着替えている時だった。
私のカバンから着信音が鳴った。
「はい」
『由梨ちゃん?』
この声…。
「朝日さん?」
『由梨ちゃん、まだ仕事中?』
「いえ、もう終わりました。今着替えているところです」
『今からお店に行っていい?』
「え…?」
『大事な話があるんだ…』
大事な話…?
私はわかりましたと返事をして、電話を切った。
なんだろう?
大事な話って…。
早番は開店前の準備から出社し、遅番はランチタイムのピーク時から閉店まで仕事に入るのだ。
今日もランチタイム・ディナータイム共にお客様でいっぱいだった。
ディナータイムには社長自らお店に出て来る事がたびたびあって、常連のお客様と会話をしたり、ワインの説明をしたりしてサービスの向上に努めている。
店内を動き回っていると、なぜか社長とよく目が合った。
以前は目が合っても一瞬でそらされていたのに、この頃は目を細めたり、口角を上げたりしてくれる。
こんなふうに社長に見ていてもらえることが、私はとても嬉しくて、心があたたかかった。
ラストオーダーも終わり最後のお客様が帰られると、私はクローズの看板を出しロッカー室へと向かった。
アルバイトの子達と一緒に、おしゃべりしながら着替えている時だった。
私のカバンから着信音が鳴った。
「はい」
『由梨ちゃん?』
この声…。
「朝日さん?」
『由梨ちゃん、まだ仕事中?』
「いえ、もう終わりました。今着替えているところです」
『今からお店に行っていい?』
「え…?」
『大事な話があるんだ…』
大事な話…?
私はわかりましたと返事をして、電話を切った。
なんだろう?
大事な話って…。