My sweet lover
本当?


本当に本当なの?


じゃあ。


じゃあ私…。


「長い間待たせて、本当にごめんね…」


朝日さんの言葉に、目に涙が滲んで来る。


朝日さんが両手を広げてくれる。


そんな朝日さんの胸に飛び込んだ。


朝日さんが大きな手で、ぎゅっと抱きしめてくれる。


「これからはずっと一緒にいられるよ」


私はうんと何度も頷いた。


ずっと待ってた。


この日を待ってた。


「由梨ちゃん、これ受け取って」


そう言って朝日さんが、手に持っていた花束を差し出した。


黄色、オレンジ、ピンクのガーベラがぎっしりと詰まった花束。


私はそれを両手で受け取った。


「可愛い…」


こんな花束を男性にもらうのは初めて。


嬉しい……。


「由梨ちゃん、僕と一緒に暮らしてくれる?」


綺麗な顔で微笑む朝日さん。


私はもう一度、朝日さんに抱きついた。


朝日さんの香りと、ガーベラの香りがする。


その香りが心地よくて、私はそっと目を閉じた。


「はい…」


私達はお店の駐車場で、強く強く抱きしめあった。

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