My sweet lover
わからない。


朝日さんが、どうして今夜私に会いたいと言ったのか。


披露宴の曲の打ち合わせ?


それとも、何か聴いて欲しい曲があるのかな?


私は朝日さんのことが気になって、あんまり仕事に集中出来なかった。


今日は早番の日。


仕事が終わると、私は真っ直ぐ朝日さんのマンションへと向かった。


バスに乗っている間、心臓がドキドキして大変だった。


バスを降り少し歩くと、朝日さんのマンションに到着した。


「ふぅ…」


恐る恐るインターフォンを鳴らす。


『はい。どうぞ』


すぐにドアが開き、私はゆっくり階段を上がった。


どうしよう。


私、普通に接する事が出来るかな?


3階に着くと、既に朝日さんが玄関のドアを開けて待ってくれていた。


「こ、こんばんは」


「いらっしゃい。入って」


朝日さんがニッコリ笑って私を招き入れてくれる。


朝日さんの部屋は、相変わらず爽やかな香りがする。


「仕事疲れたでしょう?夕飯は?」


「あ、えっと、まだです」


「良かった。僕もまだなんだ。一緒に食べよう」

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