My sweet lover
部屋に響き渡る大人な雰囲気の音楽。


「素敵な曲ですね」


「今作ってる曲なんだ」


やっぱり曲の感想を言って欲しいだけなのかな?


「ねぇ、由梨ちゃん」


「はい」


「僕が今思ってること、由梨ちゃんに正直に言っていい?」


「え…?」


「言っても僕を軽蔑しないでくれる?」


「そ、そんな。軽蔑なんてしませんよ」


そう言うと朝日さんは立ち上がり 、私に向かって歩いて来た。


そして、膝を立てて座った。


私のすぐ目の前に朝日さんがいる。


綺麗な顔をこんな近くで見たら、ドキドキするのに。


何?


一体何を言われるの?

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