My sweet lover
「朝日と何かあったのか?」


いつまでも話し始めないありさに、俺から問いかけた。


ありさがふぅとため息をつく。


「ケンカでもした?」


首を横に振るありさ。


ケンカじゃないなら何なんだろう…。


「夏樹君」


「ん?」


「朝日君ね、最近なんだか様子がおかしいの」


「おかしいって?」


「別に何か言われたわけでも、ケンカしたわけでもないの。

だけどね、いつもの朝日君とはちょっと違うのよ…」


ちょっとって…。


「ん~、気のせいじゃないのか?」


何も言われてないんだったら…。


「でもね、この頃あまり会えてないの。電話しても少し素っ気ないし…」


「アイツも忙しいからな。気にし過ぎじゃないのか?」


そう言うと、ありさは俯いてぎゅっと拳を握り締めた。

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