My sweet lover
朝日の言う通りだ。


俺が優しくする女性。


それは、ありさだけだった。


でも、これでもう最後にする。


これが俺がありさにしてやれる最後の事だ。


ちゃんと、無事に立派な披露宴をしてやる。


二人の結婚式は、俺の卒業式でもあるんだ。


ありさからの、卒業…。


それにしても…。


さっきからの妙な違和感は何なんだろう。


ああ…。


朝日だ。


朝日がずっと挙動不審だからだ。


さっきからコイツは何を見ているんだ?


俺は朝日に気付かれないように、朝日の視線の先を見てみた。


え…?

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