My sweet lover
勝手に震えてしまう瞼を、ぎゅっと閉じる。


いつだって私はあきらめて来た。


女の子でいることも、恋をすることも。


本当に欲しいものを、手に入れた事なんてない。


神様、一度くらいは許されるでしょうか?


たった一度だけ…!



私は自分のアパートの住所を入力して、朝日さんに送信した。



ごめんなさい。



ごめんなさい。




ありささん、ごめんなさい…。

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