嗤うケダモノ
ソレだけではない。
朝練を終えたマッチョの柔道部員(♂)まで、中庭から睨んできやがりマスYO!
悔しそうに、ハンカチなんかくわえてやがりマスYO───!!
全ての団体様を冷ややかに一瞥した日向は、視線を前に戻して再び歩き始めた。
由仁がオカ研のぼっち部員だったのは、入部希望者がいなかったからではない。
彼が誰の入部も認めなかったからだ。
理由は、由仁曰く
『だってみんな、ほんとはオカルトになんて興味ないンだもーん』
…うん。
だろーネ。
高校生にもなってヘッドランプ装着したいヤツなんて、皆無に近いだろーネ。
みんなが興味あンのは、アンタ自身だろーしネー。
なのに由仁は、オカルトなんぞにこれっぽっちも関心がナイ日向を入部させた。
この事実に、彼に恋する面々には衝撃が走ったそうな。
まさか。
ナゼだ。
ナンデソーナッタ?
①あの女は気が強そうだ
(↑失礼か)
②故に、草食系ペガサスの好みではないだろう
(↑ほっとけや)
③あの女の入部前後に、ペガサスの首には絞められたような跡があった
(↑コレはガチ)
以上の三点から、皆様が導きだした解答は…