嗤うケダモノ
弐
そんなワケで、
『幽霊になったヨコタ先輩とコンタクト取ってみよーゼ作戦』
を、由仁は提案した。
「メール送ってくンだもん。
きっと読めるよ。
コッチから送ってみよー。」
と、由仁は言った。
本物の幽霊なら、そんなコトをしたら危ないンじゃないかと部長が言った。
「だいじょぶ、だいじょぶ。
先輩は君らのコトを心配してくれてンだよ?
危害加えたりしないっショ。」
と、由仁は言った。
だけど、メールのやり取りだけでは、確かめるコトにならないンじゃないかとヨコタさんが言った。
「ダヨネー?
だから返事はメールじゃなくて…
そーだナー…
密室にナニカ証拠を残してもらうとか、どー?
ケータイを扱えるガチの幽霊なら、チョロいっショ?」
と、由仁は言った。
つまり、
①一部屋用意する
②部屋の内部をカメラで撮る
③その後、封鎖する
④先輩にメールを送り、朝までに痕跡を残してくれるようお願いする
⑤翌日鍵を開けた時にビフォー・アフター箇所があれば、ガチ確定☆
こーゆーコト。