嗤うケダモノ
(草食なんて、表面上ダケだろが。
中身は肉食のままだろが!)
そんな日向の心の叫びは、やっぱりエスパー百合にはお見通し。
彼女は目を閉じて大きく頷いた。
「そうそう。
内容は変わってないわよ。
飽食をやめたってダケ。」
それからゆっくり瞼を上げ、優しい目で日向を見つめて…
「誰でもイイわけじゃないって やっと気づいたンだと思う。
バニーちゃんがイイ、なんて言い出したのも、その頃だし。」
穏やかに微笑んだ。
あらら?
中三? バニーちゃん?
まさかー?
ソレってー?ニヤニヤ
「はぁ…
なんで急変したンでショ?」
と、日向。
え?
わかンだろ?わかンない?ニヤニヤ
「さぁ?
理由は聞いてないケド。
思い通りにならない好みのバニーちゃんにでも出会って、目が覚めたのカモ?」
と、百合。
ほら、もうわかンだろ?ニヤニヤ
てか、そろそろわかれ。
「はぁ…」