嗤うケダモノ



ん?

うっかり同情しそーになったケド…

なんか違くナイ?


「…
私、仲間入りしたンデスカ?」


埴輪顔で日向が訊ねる。


「そうだねぇ。
そうするつもりだったけど。」


平然と女は答える。


「ソレってつまり…
死んじゃうってコトデスカ?」


「そうだねぇ。
今までの女たちは男を殺して、心が壊れて死んでったねぇ。」








まじでぇぇぇぇぇ??!!

ナニやってンの、この女?!

拾いモンしたらなんの因果もなく呪われた、的なアレだよ、コレ。
ガチのアレだよ、コレ。

KOEEEEEE??!!

日向は女の襟首をひっ掴み、グイと引き寄せた。


「ナニやってンの?
ねェ?まじでナニやってンの?
わかってたっつーなら、一人で正座して反省してろよ。
テメェの不幸に他人巻き込んでンじゃねーよ。」

< 298 / 498 >

この作品をシェア

pagetop