嗤うケダモノ

「私…
ちゃんと言ってなかったから…
好きです… 先輩が…好き…」


初めての愛の言葉を紡ぐ、濡れた唇。
バラが咲いたように紅潮した頬。
いつもより弱々しい光を散らす潤んだ瞳。



ナニ?この破壊力。
心拍数と血圧が限界突破。

コレは… アレだよネ?

リミッターを外して良い、と。

そーゆーコトだよネェェェ??!!


「ヒナ…」


由仁は日向の腰に腕を回したまま身体を捻り、彼女を床に押し倒した。

捕らえられた獲物が『ひゃ?』とか『ふぇ?』とか可愛い声を上げているが、構わず上に覆い被さる。


「せせ先輩? ナニゴト?」


「愛し合うのー。」


「はぁぁぁぁぁ??!!
またココで?! さらに床?!
いやいやいやいや…
ちょ…ダメダメっ! 待って!」


「全力でムリ。
ヒナが可愛いのが悪い。
俺の愛の深さを、身をもって知ってクダサイ。キリッ」


ワタワタと暴れる両手を一纏めにして、頭の上で拘束して。
細い足を撫で上げながら、スカートの中に指を忍び込ませて。

さぁ、補食のお時間…

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