嗤うケダモノ

頭に足が乗ってマスYO!
要するに、踏まれてマスYO!

サスガにコレはあんまりじゃねーの?!

杏子サ─────ン?!


「のけてー、やめてー
女王サマー」


ワタワタと暴れると、案外アッサリ足が離れていく。

手で頭を撫でながら由仁が見上げた杏子は、複雑な顔で腕を組んでいた。


「あんまり馬鹿な真似は許さないケド…
今回は、絶対にヒナちゃんから目を離さないようにしな。」


ナンデスト?!
女王サマからお許しが出た?!

そりゃもう、離しマセンとも!
一瞬たりとも離しマセンとも!

目を輝かせながら、由仁がコクコク頷く。


「ハーイ!」


「それと…
アンタ、気になるコトがある、なんて言ってたケド…
無茶はしないようにね。」


「ハーイ!」


頷き続ける由仁を気がかりそうに一瞥した杏子が、深い溜め息を吐いた。

そんなに心配しなくても、だいじょぶ、だいじょぶ。
無茶なんてしねェから。



あくまで『自分基準で』デスケドネー☆

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