嗤うケダモノ

「…
さぁて。
一緒に俺んチ帰ろっかー。」


甘い誓いを込めたキスを終えた由仁は、至近距離で日向を見下ろしたまま、濡れた唇をペロリと舐めて妖艶に嗤った。

途端に蕩けていた日向の頬が引きつり、瞳に警戒の色が宿る。

コレ、コレ。

コレだから、いつまでも狩猟本能が萎えない。
コレだから、いつまでも彼女に夢中。


「は?
私は私んチに帰りますケド?」


「ヒナんチは、俺んチでショー?
結婚はもー少し先になるケド、今カズヨさんも夏休みでいないし、予行演習ってコトでー。」


「なっ??!!
ななナニを血迷って??!!///」


「トボケちゃってー。
さっきの、プロポーズの返事でショ?
幸せにしてネー☆」


由仁は日向の腰を抱いたまま、ヒョイと立ち上がった。

捕獲された獲物が、赤くなったり青くなったりしながらワタワタと暴れだす。


「なっななな…
わっ私っ 返事なんて…///
かか勘違いしねーでクダサイヨネっっっ??!!」


ハイ、テンプレ入りまーす。

こりゃもう予定調和ってか、お約束デスヨネー?

どこまでも可愛い、バニーちゃん?

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