嗤うケダモノ

「コッチ向いてネー。
ハイ、チーズ☆」


カシャ

少し掠れたセクシーボイス。
直後にシャッター音。

光に照らされた私と強姦魔三人組は、ワケもわからず硬直していた。


「お。顔まで鮮明。
心霊写真は撮れなかったケド、思わぬ収穫があったヨナー。」


「「「「…」」」」


「ネットに流しちゃおっか?
良心的な一般人としては、通報すべきカナ?
ね、どー思うー?」


笑みを含んだ緊張感のない問い掛けに…


「ちょ、おま…
痛い思いしたくなきゃ、ソレ、コッチ寄越せ!」


顔色を変えた三人組は、私の身体から手を放した。

このタイミング。
間違いなく救世主の登場だ。

ドラ●もんがの●太くんを助けにキタ─────!!

私の胸は高鳴った。

なのに…


「えー?
イタいのも、スマホ奪られンのも、ヤだナー…
‥‥‥逃げちゃおーっと☆」




嘘ぉぉぉぉぉん?!

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