病まれても困るわー…
そうなんだ…ん?
「色々って、何があったんですか?」
「ん〜?色々は色々よ」
「…⁇」
「…ひよ。聞かない方がいい話もあるのよぉ…」
そんなもんなのかな…?
「そーいうこと。よし!入るよぉ〜」
そう言い、先輩は【宿直室】もとい、【春夏秋冬のたまり場】のドアを開けた。
中に入ると、怖い顔した不良がゲームしたり、ケータイいじってたり、ダメなのにタバコ吸ってたり…てかもう、怖すぎて、あまり直視できませんでした。すぐに紀紗ちゃんと志麻の後ろに隠れましたとも。
「あ!アキさんお帰りなさいっす‼︎」
戸山先輩に気づいた不良の一人が近寄り、頭を下げた。同時に次々と先輩に頭を下げていく。
流石No.2だけあるな…
戸山先輩は「いいから。それより春は?」と軽くあしらいつつ、不良の一人に尋ねた。
「あぁ、シュンさんなら、窓際のソファーで寝てますよ」
ん?【シュンさん】?【ハルさん】じゃなくて?
疑問に思ったが、まあ、今日だけだしいいかと気にしなかった。
聞かれた不良が指差した先には窓の方を向いた2人掛けのソファーがあり、そこから長い足が飛び出ている。
戸山先輩は、「ったく…あいつは…待つということを覚えろよな…」などとぶちぶち文句を言いながら、寝てるであろう東海道先輩の元へ向かった。私たちは入口のとこで立って待っていた。
頭の方に立ち、大きく息を吸い込んだ。そして…
「起きろ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎こんの馬鹿野郎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」
と怒鳴りつけた。少し離れてるのに、耳がキーンってなってる。
でも、東海道先輩が起きた様子はない。
なんで起きないの…?
すると今度はボソボソ小声で話し始めた。何を言ったのかここから聞こえない。
話し終えた途端。勢いよく起きあがった。
何を言ったんですか⁉︎先輩⁉︎