鍵の付いた羽根たちに。Ⅰ
「いらない?
いらないなら守る心もないだろう。」
「違う!
僕は守るためには、
感情が邪魔だったから!!」
「感情を捨てて。
守れたのか?」
「"僕"は強いのか?」
高崎がスローモーションのように
離れていく。
僕は強い?
そんなの分かんない。
でも私より、私より僕の方が…
ー『何も変わんねぇよ。』
変わら…ない……
ー『約束したろ?
________を守れなかったときは
俺と共に地獄を見ると。』
ー『あ"ぁ~』
皆の呻き声。
_______に広がる、たくさんの赤。
真っ赤な…
私の大好きな人。
「僕は…」