鍵の付いた羽根たちに。Ⅰ


「うん。
お願い…しようかな……

 いずれ僕さ、
邪魔者になるからその時は…」

"捨ててくれて良いよ"

笑顔で僕は告げる。

回りは息をのむ。
その瞬間。

僕ははやくその時が来ることを望んだ。




あれ?

何故だろう…

彼らが怒っている…


その時。
確かに高崎が喋ろうとした。

けれど僕は、
その言葉を聞くことなく。


意識が遠のいた。


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