鍵の付いた羽根たちに。Ⅰ


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目をさました僕。

ゆっくり回りを認識しようと試みる。

一言め。

「落ち着く。」

フカフカのベット。
部屋一面に広がる黒。
綺麗に清掃された部屋。

僕が落ち着いたのは、
この部屋が黒だったからだろう。

いや別に、
部屋のなかにくまさんのぬいぐるみがあったからじゃないよ!?

くまさんの愛らしいぬいぐるみなんて
興味ない…

「そのぬいぐるみ、
あげましょうか?」

「ほんとっ!?」

…はっ

僕はぬいぐるみの人に
めを写す。

ソイツは…

鬼灯だった。


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