鍵の付いた羽根たちに。Ⅰ


「べ…
別にぬいぐるみが愛らしくて、
モフモフしてて欲しいなんて言ってないんだからなっ!」

咄嗟に回避しようとして怪しくなってしまった…

「分かりました。
愛らしくて、
モフモフしてて欲しいなんて思ってたんですね?」



絶対分かってねぇ…

呆れる僕をニコニコ見る鬼灯。

呆れながらも
頬が赤い僕はそれを直すように
言いたい台詞をいう。

「キモい。
笑いかた直せよ。」

あぁ…
此れからこの台詞が
日常茶飯事になるのだろうか…



メンドッ…

どうか日常茶飯事に
ならないことを願おう。

はぁ…

…はっ
僕口調が…

戻さないと…
一応生徒会長としてきてるんだし…

「無理に戻そうとすんな。
自然とで良いから
普通に話せ。」

なんで命令形?
話さない
話します
話す
話すとき
話せば
話せ。

つい活用しただろ~が!

五段活用だっけ話すって…

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