鍵の付いた羽根たちに。Ⅰ
どんなときでも
冷静沈着だった空遥が…
僕には理解できないことだった。
何が…
なんの為に相手を…
昂ちゃんを威嚇するんだ?
「随分な身分だな、
此方が聞きたい。
梓に何故近づく。」
負けないくらい昂ちゃんが威嚇をして…
その場は冷たく酷な世界。
僕は…
僕は君たちの姫には
なれない。
僕は守られるような存在じゃない。
僕は…
姉様を守る存在なんだ。
「僕は…「俺たちの姫を返してもらえますか?」
へっ?」
そう言ったのは、
これまた一人称が変わった鬼灯だった。
「そうだよ。
俺たちのだ。」
悠利が便乗して言った。
「そうだね。
返してもらおうか?」
悠麻が…
「うん…
返してもらいたいな~」
チャラ男が…
(↑なんで!?by.和也)