ナムストーンPART1

キーツカーン5

引き出しをひっくり返してみてもやはりない。
気のせいだったのかな?もう5年も前のことだ。

少し悔やまれながら小箱を引き出しに戻し、
他のノート類もきれいに整理して引き出しを閉めた。

大きく深呼吸をしてもう一度引き出しを大急ぎであけて
奥の小箱を取り出しぱっと開けてみた。
「あっ!」

あるではないか。薄いピンク色のあの石だ。
「君はナムストーンなのかい?」

やさしく声をかけると石は輝きを増した。
間違いないナムストーンだ。
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