ナムストーンPART1
猟銃
オサムオサナイは、
「みんなで必死に祈ろう。レイを助けるんだ!」
とみんなにメールを送った。
王宮ではこう着状態が続く。狂った皇太子は絶対にレイと
視線をあわせようとしない。充分にその鋭いまなざしを
感じているはずなのに。
銃口を向けられた時の恐怖は経験したものでしか分からない。
レイはナムストーンをしっかりと握り締めて必死で念じながら
皇太子の瞳をうかがう。
視線が合ったときが最後の一瞬だと本能が感じ取っている。
そしてついに視線が合った。
4mほどの先で銃口を向けられ視線が合ってしまった。
実に悲しい瞳だ。あまりの悲しみのゆえにその瞳の奥は
黒さを通り越してぶきみに鈍く輝いていた。
『ナムストーン!』
心で叫んだその瞬間、皇太子は猟銃を床に落として
短銃をすばやく自分のこめかみにやるや、
引き金を引いていた。
「みんなで必死に祈ろう。レイを助けるんだ!」
とみんなにメールを送った。
王宮ではこう着状態が続く。狂った皇太子は絶対にレイと
視線をあわせようとしない。充分にその鋭いまなざしを
感じているはずなのに。
銃口を向けられた時の恐怖は経験したものでしか分からない。
レイはナムストーンをしっかりと握り締めて必死で念じながら
皇太子の瞳をうかがう。
視線が合ったときが最後の一瞬だと本能が感じ取っている。
そしてついに視線が合った。
4mほどの先で銃口を向けられ視線が合ってしまった。
実に悲しい瞳だ。あまりの悲しみのゆえにその瞳の奥は
黒さを通り越してぶきみに鈍く輝いていた。
『ナムストーン!』
心で叫んだその瞬間、皇太子は猟銃を床に落として
短銃をすばやく自分のこめかみにやるや、
引き金を引いていた。