ナムストーンPART1
白内障
アトピーのことを思うとほんとうに気がめいる。JRで亀岡へ。
電車の中で誰にもわからないようにして石を見つめた。輝きがない。
青緑色だ。石を手のひらに載せたままボーっと外を眺める。
「そうだきょうTAの発表がある」
そう思った瞬間手のひらの石はは急に明るくなった。
TAというのはテクニカルアシスタントの略で資格が要る。
去年1年間講習と検定にチャレンジしてその合格発表が
今日の午後にあるのだ。
早く単位登録を済ませて発表を見に行こう。自信は十分にある。
これに受かりさえすればTAのバイトが学内でできるのだ。
そう思うと勇気と希望がわいてきた。手のひらの石が明るく輝く。
そうか悲しい気持ちが楽しい気持ちに切り替わったとたんに
石の色が変化した。逆に石の色を塩化できれば、
どんな苦しい心の状態でも明るく楽しくコントロール
できるのではないだろうか。ではどうやって?
それは今まったく分からない。不思議な石だ。
自分だけの秘密の石だ。手のひらの石をぎゅっと握り締めて
大学へ向かった。はたしてTAには合格していた。
ところが人生何が起こるかわからない。
「小山内君あなた左目が少し変よ、見えにくくないですか」
そういわれて医務室にいった。すると担当医師は、
「小山内君、これは明らかに白内障だ。紹介状を書くから
大学病院でよく検査してもらいなさい。他が悪くなければ
手術は1日で済む」
電車の中で誰にもわからないようにして石を見つめた。輝きがない。
青緑色だ。石を手のひらに載せたままボーっと外を眺める。
「そうだきょうTAの発表がある」
そう思った瞬間手のひらの石はは急に明るくなった。
TAというのはテクニカルアシスタントの略で資格が要る。
去年1年間講習と検定にチャレンジしてその合格発表が
今日の午後にあるのだ。
早く単位登録を済ませて発表を見に行こう。自信は十分にある。
これに受かりさえすればTAのバイトが学内でできるのだ。
そう思うと勇気と希望がわいてきた。手のひらの石が明るく輝く。
そうか悲しい気持ちが楽しい気持ちに切り替わったとたんに
石の色が変化した。逆に石の色を塩化できれば、
どんな苦しい心の状態でも明るく楽しくコントロール
できるのではないだろうか。ではどうやって?
それは今まったく分からない。不思議な石だ。
自分だけの秘密の石だ。手のひらの石をぎゅっと握り締めて
大学へ向かった。はたしてTAには合格していた。
ところが人生何が起こるかわからない。
「小山内君あなた左目が少し変よ、見えにくくないですか」
そういわれて医務室にいった。すると担当医師は、
「小山内君、これは明らかに白内障だ。紹介状を書くから
大学病院でよく検査してもらいなさい。他が悪くなければ
手術は1日で済む」