極上恋愛〜腹黒男子は危険です〜
「あ」
可愛い子犬や子猫たちの中で何だか気になる子猫が一匹。
どの子猫たちよりも可愛いのにツーンとした態度でこちらに背を向けている姿はまるで....
「ねぇ、あの子大和くんに超そっくりだよね!!って!!」
大和くんが隣にいると思って喋りかけたのにまさかのいない。
向こう方の椅子に座っているんですけど!!?
「大和くん!!何してるのさ!!」
「勝手に走り出したのはそっちでしょ」
座っている大和くんの方へ駆け寄る私をダルそうに見つめる大和くん。
「.....」
何も言えない。
確かに大和くんを置いて走り出したのは私だ。