ジャックランタンの未来に、ひとつの魔法を。
王子様っていうのは、もっと優しくて、平等に扱ってくれて、人を馬鹿にするようなことは言わない!
それに何よりムカつくのが、あの余裕な笑顔!!
「なんなの!わたしはもう17歳なのに!」
「まぁ、大学生から見たら17歳の高校生なんてガキなんじゃないの」
「…っそ、そんなわけ、ないし!!」
17歳がガキ!?
確かに大学生は、大人だけど!
でも1年生ってことは19歳でしょ?2つしか変わんないし!!
とにかくわたしは、アイツが嫌いだ。ムカつく!!
これからずっとアイツとバイト一緒なんてあり得ない!
それならカボチャの格好してたほうがなんぼかマシってやつよ!
「まぁまぁ、落ち着いて。今日もバイトなんでしょ?月曜日は何気に多いらしいから、頑張ってね」
「ガー!究極にめんどくさい!!」
「はいはい、がんばれ~」
今日も5限が終わったら遊園地。
金曜日は、あの気分のままお菓子配りをひたすらしていた。
隣にいたアイツは、無視していたわたしをひたすら「わがまま」「こども」って呟いていた。