ジャックランタンの未来に、ひとつの魔法を。


遊園地は、珍しくガラリとしていた。

この頃寒くなってきたからかもしれない。それに、今日は曇ってて雲行きが少しだけ怪しい。



「ふぁ~!暇だなぁ」

「…」

「ね、結ちゃん」

「…」


ほら、また結ちゃんって呼んだ。なんなの、ムカつく。


「結ちゃんって、俺のこと嫌いだよね」

「…だったらなんですか」

「ううん、こどもだなーって」

「な……っ!」


ま、またこどもって言った…!!これで3回目!!


「こどもだったらなんだって言うんですか!確かに高校生は大学生から見たらガキでしょうね!でもそんなに小ばかにしたような言い方されたら、わたしだって腹立ちますよ!!」


ムカツクムカツクムカツク…!!
読者様に申し訳がないくらいムカツクしか出てこない!!

言葉なんて落ち着いて言える余裕なんてない。
今までわたしをこんな風に言った人なんていない。

わたしは小さいころから、ずっと可愛いって、可愛がられてきて。
こんなに見下したような言い方をする人なんていなかった。


なんであんな些細なことで、こんなに言われなきゃなんないの。



キライ!!




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