ジャックランタンの未来に、ひとつの魔法を。
「いいよいいよ。なんだそんなに携帯握りしめて~。彼女か?」
…!?
「ば…っ!ちょ、そんなことはほっといてください!」
「…」
「結ごめん!すぐ準備するな!」
………。かのじょ……。
あー。彼女と電話してたら時間になってそのままスマホ片手に急いできたってことか。
あー、なるほどね。
わたしも衣装に着替えて、少しだけメイクを直した。
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それから定位置について、いつものようにやってきた子供にスタンプを押す。
今日は金曜日。親子連れも何組か見かける。
制服を着た高校生もいる。
そんななか、わたしはなぜかずっと、ぐるぐると何かが回っていた。
「トリック・オア・トリート!」
「ハーイ、ありがとね。ドラキュラスタンプと魔女のスタンプがもらえるよー」
「わー!ありがとう!!」
…相変わらず、にこにこにこにこしてるな。
そして、子供が好きなんだ。これは、バイト3日目にして気づいたこと。