ジャックランタンの未来に、ひとつの魔法を。
【バイト10日目】 ~この胸のつっかえは~
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「はははは…!だからお前さ、どうしてこう子どもなわけ!」
「は!?なんでそこでわたしが子ども呼ばわりされなきゃいけないわけ!?」
…バイト10日目。
今日もわたしは真大に子ども呼ばわりされている。
今日学校で楽しみにしていたプリンを食べようと、昼休みに買いに行ったところ、目の前で買われてしまったという愚痴をこぼした時だった。
そんなわたしを見て、真大は腹を抱えて笑っているのだ。
…そんなに笑うところでもないような気がするけど。
「そんなに食べたいならコンビニにでも買いに行けよ」
「は!?お弁当食べたあとだから美味しいんじゃんか!」
「そこだよ!そこがガキだって言ってんの!笑」
くっそー…。そんな語尾に(笑)つけてまで言わなくて良くない!?
家まで送ってもらった日から、真大はよく笑うようになった。
隠してるだけかもしれないけど、なぜか安心する。
むかつくけど、真大は笑っていた方が良いような気がするんだ。
「今日、子供が多いね」
「休日だからな。まぁこんなもんだろ」