ジャックランタンの未来に、ひとつの魔法を。


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何も考えが浮かばないまま、3時間目の時間になってしまった。

1時間目の国語、2時間目の日本史は、ずっと真大のことを考えていた。


ノートにびっしりと書かれたものは、真大を元気づけるもの。

一緒に遊園地で遊ぶ。
…彼女でもないのに2人では遊べない!却下!!

一緒にお笑い番組を見る。
…あんなに落ち込んでるのに笑うことできる!?却下!!


その他も、一緒にカラオケ、ケーキをおごる、子どもと遊ぶ…。

いろいろ考えたけど、なにもしっくりくるものがなかった。


そのまま迎えた3時間目の家庭科の時間。


「結ー!そろそろ家庭科実習室にいくよ~」

「へ…」


家庭科実習室?

あ、そっか、今日はなんか作るんだっけ。何だったっけ。


「まったくー。いくら真大さんのこと気になるからってボーっとしすぎよ?」

「ううーん…」


そんなこと言ったって…。
好き、って気づいてからなおさら、どうやったらあの笑顔が見れるのかが知りたいよ。




















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