ジャックランタンの未来に、ひとつの魔法を。


****


家に帰って、早速材料を台所にぶちまける。

お手伝いさんもママもいたけど、手伝いなんて望まない。
わたしがやらないと意味がないから。


「えーっと…まずは…。そうだ、メッセージカード!!」


可愛いシート買ってきたんだ。
虹色の、淡い色の可愛いシート。

一番、元気が出そうなものを選んだ。



「えーっと…。なんて書こうかな…」


わたしは、真大になんて伝えたい?

それを書かないと意味がないんだ。真大が少しずつ、わたしと離れる前に、少しずつ元気になれるようなメッセージ。


『今日は1日ハッピーになるでしょう』

『今日はたくさん笑ってみましょう』

『今日はいつもより子どもと接してみましょう』


真大、まひろ…。

わたしは真大の大好きな彼女じゃないから、こんなことしかできないけど。
でも、こんなことでも真大が笑ってくれるなら、わたしは…。


「今日、は、幸せな夢が、見れるでしょう…、っと」


なんだって書くよ。

真大がまた元気になってくれるなら。
















< 45 / 70 >

この作品をシェア

pagetop