ジャックランタンの未来に、ひとつの魔法を。
「…結?どうした」
「わたし、真大にあげたいものがあるの」
「…うん?」
がんばれ、だいじょうぶ、がんばれ…!!
ゆい、がんばれ!!
「…これ、真大が元気になれるように作ったの。フォーチュンクッキーっていうの。クッキーの中にメッセージが入ってるお菓子。真大のために、作った………」
うあ…。なんでだろう。なんで少し泣きそうになってんのわたし。
「…なんで今こんなん…。お前、どこに隠し持ってたの?笑」
「か、籠のなか…。ずっと、今日はこれが渡したかった…………」
「…ゆい、」
「元気が無くなってく真大を見るのが辛かった。笑ってる真大が良かった。だから笑ってほしくて作ったの」
「……」
「笑ってる真大が、好き」
どくん、と
心臓が波打った。
こんなこと言ったのなんか初めてだし、真大になんて、恥ずかしくて、前も見れない。
「…ムカつくし。彼女のことまだ好きだし、そんなの分かってるけど、でも、」
「…」
「…好き、だから…!」