ジャックランタンの未来に、ひとつの魔法を。
【バイトラスト2日目】 ~涙がひとすじ~
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バイトラスト2日目。
「こんにちは!」
「おぉ!こんにちは朝比奈さん!今日もよろしく頼むね!」
「はーい!」
終わりが近くなったからって、なにか特別のことがあるとかそんなんはない。
いつも通りに始まって、いつも通りに終わっていく。
今日もわたしは魔女に返信して子供たちにスタンプを押す。
ただ、それだけ。
「すんません遅れました!」
「真大!」
「よぉ、結」
真大もいつも通りだ。
もう普通に元気だし、むしろ明るくなった。
良かった、本当に。
「はやく行こう!働かないと!!」
「お?何そんなやる気になってんだお前」
「いーの!!」
このまま続いていけば良い。こうやって、優しい真大のそばにいたい。
ただそれだけなのにな。
これは叶うことなく終わっていく。
…前を歩く真大。
背が高くて、わたしは知らない世界を見ているような人。
広い肩幅、少しだけ飛びつきたくなった。